そろそろ見頃になってきました。

満開まであと少しというところでしょうか。

泉南市の信達岡中にある「林昌寺」は、日本を代表する作庭家であり庭園史研究家でもあった重森三玲が、1931年に作庭した「法林の庭」で知られています。

4月下旬からのツツジにかわって、5月中旬から下旬にかけては、中央の大刈込のサツキが花開いてきます。


早朝ですので、少し逆光です。

ツツジが見頃の頃にはわかりにくいのですが、林昌寺が阪和西国28番札所であったことから、中央の三尊石をはじめとして、和歌山県産の青石28個が刈込に配置されています。全体で極楽浄土を具現する設計とのことです。


いつも花の早い手前の刈込。サツキの見頃には、まさに極楽浄土のように美しいと評判の庭ですが、元々は、サツキの刈込ではなく、杉苔の築山だったのです。それについては、コチラをご覧ください。

庭の上にある地蔵堂まで上がると、絶景です。


「法林の庭」をまわると


薬師堂と青もみじ


薬師堂の向かって右手です。
林昌寺の裏の愛宕山(今その斜面にいます)と経塚山に整備された「ミニ四国八十八か所巡拝道」を巡るとちょうどここに降りてきます。写っているのは番外札所です。

毎年1月の成人の日には、山頂にあるこの寺の鎮守「愛宕権現社」で山伏による「柴燈大護摩供」と「火渡り神事」が行われ、その日にあわせてこの四国八十八か所巡拝道をまわるツアーが、泉南市観光協会主催で開催されます。

「泉南案内人の会」のベテランガイドの案内で、緑いっぱいの参拝道をまわる人気ツアーです。ご依頼があればガイドもするそうですので、泉南市観光協会案内所(☎ 072-493-8948)までお問合せください♪


貴重な仏足石!(お釈迦様の足跡が石に彫られたもの。向かって右側は中世のもの、左側はもう少しあとの時代のものだそう。足形の真ん中に法輪がみえます)

泉南市ウェブサイト
林昌寺の仏足石(りんしょうじのぶっそくせき)


さきほどの四国八十八ヵ所巡拝道記念碑。文化10年(1813)と刻まれています。約200年の歴史があるんですね。


貴重な史料である「補陀落渡海碑」。山門のそばに立っています。渡海行人 肥前国之住温泉山祐海上人の名や、永禄八年(1565年)の年号が刻まれているそうです。


こちらは巡拝道開創200年の記念碑で、最近のものです。