「春の花」といえば何が一番に思いつきますか?

①桜 ②梅 ③たんぽぽ ④菜の花 ⑤チューリップ

これは春の花ランキングで毎年上位5つを占めている花たちです。

皆さんが頭に浮かべた花もこの5つに含まれている可能性が高いかもしれませんね。

 

しかし、泉南市ではこの5つのどれにも当てはまらない“ある花”がこの時期大注目されているんです。その花とは、、、「藤」です。

聞いたことはもちろんある。写真も見たことある。でも実物は見たことない。そんな方が意外に多い「藤」。今回はそんな“藤の花”について紹介していきたいと思います。

 

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泉南市では毎年4月下旬に“ふじまつり”が開催され、他地域の方も足を運んでくれる泉南市の一大イベントの一つと言われています。

どれほど大きな会場で派手に開催しているのだろうと思われた方も居るかもしれませんが、泉南市の“藤まつり”は、たった1軒の個人宅で開催されているんです。そして、それが最大の見どころとなっています。

始まりは、(故)梶本氏がご自宅に置いた1本の鉢植え。

“平成の花咲か爺さん”とも言われた梶本氏が30年間大切に大切に育てた野田藤は今や、4万もの花房をつけるまでに成長しました。

垂れ下がっている無数の藤を見上げると、視界いっぱいに春のむらさき色が広がり、また藤棚へ上がってみると、藤を見たことのある方でもなかなか見ることのできない、藤を敷き詰めたような光景を上からのアングルで見下ろすことができます。

ご自宅を一面覆うこの立派な藤は、梶本氏が亡くなられた後もボランティア団体「藤保存会」が梶本氏の意思を受け継ぎ、現在まで守り続けてきました。たった1軒、たった1人、たった1本から始まった、泉南市の野田藤。

地元で愛され、守られ、現在豪華に咲き誇る藤の花をぜひ一度ご覧ください。花を見るだけでなく、そのルーツを感じてみるとより一層楽しんでいただけることと思います。

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※平成29年度の「ふじまつり」は4月17日(月)~4月23日(日)です。

【問合せ】泉南市観光協会観光案内所 072-493-8948

(文:U.S.)

 

 

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