夕陽の美しい季節となりました。秋といえば夕陽が奇麗ですね。なぜ秋の夕陽が奇麗なのかその理由を調べてみました。一つは、秋から冬にかけては空気が乾燥するため光や遠くの景色を妨げる空気中の水分が少なくなり、そのため空がはっきりと奇麗に見えるのだそうです。また、秋は夏に比べて日射が弱く地面付近の汚れた空気が舞い上がりにくいことや日の長さが短くなるにつれて地面が冷えて大気の状態が安定して夏に比べて風が弱くなることで空気の汚れが少なくなり見通しが良くなることが主な理由のようです。私見ですが、日が短くなり、ちょうど帰宅する時刻に夕陽が見られることも理由の一つかも知れません。
夕陽は古くから日本の人々に愛されてきました。日本の古い歌、童謡にも夕陽を歌った曲が数多くあります。思いつくだけでも「赤とんぼ」「夕焼け小焼け」「もみじ」などあります。どれも日本の原風景が思い浮かびます。
泉南市のタルイサザンビーチとマーブルビーチは「日本の夕陽百選」に選定されています。大阪湾(淡路島、関空方面を含む)に沈む夕陽がとても美しいからですが、これは大阪湾が西に面しているためです。サザンビーチは、もともとあった白砂青松の砂浜が関西国際空港の建設とそれに伴う対岸の埋め立てにより造成されたりんくうタウンに造られた人工の砂浜です。
サザンビーチは、ヤシ並木が南国ムードを醸し出し、ビーチからは関空や空港連絡橋、りんくうゲートタワービルが望めます。夏には海水浴場もオープンし、高速道路や駅からも近いことから、多くの海水浴客で賑います。余談ですが、サザンビーチでは府内で唯一、過去3回ウミガメの産卵と孵化が確認されています。
また、サザンビーチから続くマーブルビーチは白い大理石が敷き詰められた海岸で、ここから眺める夕陽も奇麗です。夜になると関空の夜景がとても美しく、離着陸する飛行機とも相まって、とてもロマンチックなことから「恋人の聖地」に選定されています。
(文・写真 K.H.)