日本の秋の代表的な風物詩といえば十五夜のお月見です。
お月見のお供え物には、月見だんご・ススキ・さといもやサツマイモがあります。十五夜を別名、「芋名月」と呼ぶように芋類の収穫を行う行事でもあるため、さといもやサツマイモをお供えするそうです。
実は、さといもが泉南市の特産物であるのをご存じですか?
泉南のさといもは、大正期に河内地域の石川早生(いしかわわせ)の種芋を栽培したことに始まります。先覚者の努力により栽培法も確立され、昭和60年には泉南の中野氏により石川早生から優良な形質をもつ品種が選抜され「泉南中野早生」(せんなんなかのわせ)として品種登録を受けています。
我が家も毎年畑ですくすく育ったさといもが煮物となって月見だんごの隣に並びます。粘り気があり、口に入れるとトロっととろけてとても美味しいです。
また、お月見を楽しむ頃、あちこちから美しい虫の声が聞こえてきます。お月見は目で楽しみ、耳で虫の声を楽しめます。夏に盛んに聞いたセミの騒がしい声とは違い、スズムシ・マツムシ・コオロギの声はやさしく心を和ませてくれると思います。
今年のお月見は、10月4日(水)です。
美しい虫の声と空気の澄んだ秋の名月を愛でながら優雅なお月見はいかがでしょうか?
お月見だんごと一緒に泉南特産のさといもの煮物をお忘れなく。
(文・写真:M.Y)