Vol.2 いま訪れたい泉南の花風景
五月晴れに穏やかな風が心地よいこの季節に、ぜひ訪れてほしい泉南の花のスポットがある。泉南ICから新緑の山手へ進むと見えてくる、泉南市農業公園「花咲きファーム」内にある「デビッド・オースチン・イングリッシュ・ローズガーデン(以下ローズガーデン)」だ。ここでは今、バラの香りが辺り一帯に広がり優しい雰囲気に包まれている。
2016年5月11日から5月31日まで、ローズガーデンでは春のローズフェスティバルが開催され約3,000本のバラが園内に咲き誇る。
ここは世界中のバラ愛好家から圧倒的な支持を得ているイギリスのデビッド・オースチン社が手掛けるローズガーデンだけあって手入れが行き届き、また品種も豊富で色とりどりのバラの花を楽しめる。このローズガーデンはアジア唯一というバラ愛好家にはたまらないスポットなのだ。もちろんバラ愛好家でなくても楽しめる。お馴染みの真紅のバラを始め、薄いピンク、黄色のバラなどがあり、ウェディングドレスをまとったようなふわりとしたバラの花びらと上品な甘い香りに癒される。バラの美しさと香りが幸福感を十分に満たしてくれるのが不思議で仕方ない。バラの花言葉が「愛」「美」というのだから、まんまとその魅力に吸い込まれること間違いない。
ローズガーデンに併設されるギフトショップにはバラが描かれたイギリスから直輸入の雑貨など、ここでしか手に入らない物が並び、自宅の庭や部屋に似合いそうな雑貨選びに時間を取られそうだ。
また、バラの魅力にはまってしまった場合はプランツセンターでバラ苗を購入することができ、自宅でも楽しめる。もちろんバラの専門家が育て方を教えてくれるので心配ない。
この花咲きファームには芝生広場があり、ピクニックに訪れた家族連れがゆったりと休日を楽しんでいる光景が印象的だ。
ローズフェスティバル開催期間中の週末は、南海樽井駅(泉南市役所経由)とJR和泉砂川駅からシャトルバスが運行される。また園内の駐車場は大変混雑することから、マイカーの利用は泉南市役所の臨時駐車場を利用し、パークアンドライド方式でシャトルバスにてローズガーデンを目指す方法をお勧めしたい。
今月はローズガーデンのバラから始まり、岡田漁港周辺の砂浜に咲くハマヒルガオ、林昌寺のモダンな日本庭園に咲くサツキ。来月は“あじさい寺”と呼ばれる長慶寺の紫陽花と泉南市の花風景が続く。
まだガイドブックには載っていない泉南市の秘密の花園へようこそ!
(※写真は昨年のものです)
(文・写真 河村直樹)