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ひと雨ごとに春めいてきた今日この頃です。
 皆さんは四季の中でいつが一番好きですか?春夏秋冬それぞれに趣があり、好みも人によって、また理由も人によって様々だと思います。よく言われるように、日本は四季がはっきりしていて、それによって日本人は多様な生活様式や行事を行ってきました。
 わたしは、いつの頃からか、春が一番好きと思うようになりました。多分、年齢を重ねてきたから、そして花が好きだからだと思います。春になると、草木が芽吹き、様々な草花が咲き乱れ、それまでの風景とは一変し、色彩が溢れ、陽光が輝く季節となります。「啓蟄(けいちつ)」(冬籠りの虫が出てくる意)という言葉があるように、生命の再生・輪廻、めくるめく季節の移ろいを感じます。

smallIMG_7865菜の花とミツバチ

 春の訪れを告げる代表に梅の花があります。地名にもなっている金熊寺(きんゆうじ)は、681年、役(えんの)行者(ぎょうじゃ):役(えんの)小角(おずぬ(の))が開創し、金峯・熊野の両霊神を勧請したことにより、金熊寺と名付けられたと伝わります。梅林は、約300年前から栽培されており、金熊寺梅は泉南の特産品ともなっています。

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 金熊寺の梅林は白梅がほとんどで、紅梅も少しですがあり、紅白のコントラストがとても美しいです。梅林は隣接する信達神社の社叢とともに「大阪みどりの百選」に選定されています。昨年の台風で梅林も大きな被害を受け、木が倒れたり、枝が多数折れたりしました。麓にあった大きな枝垂れ梅の木も倒れましたが、元に戻されました。しかし多くの枝が切られたため、以前のような見事な枝垂れ梅が見られるようになるには時間がかかりそうです。

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 梅林は小高い丘(山)になっており、頂上には茶店があり、おでんや飲物がいただけます。また、「すき焼き」も食べることができます。休憩台からは麓に向かって梅林を眺めることができ、メジロやウグイスの鳴き声も聞こえる、のどかな里山の風景が広がります。日頃の忙しさや喧騒から離れ、「ほっこり」と和(なご)みのひとときを過ごすのも良いのでは。

 2019年3月6日(曇り)に撮影した金熊寺梅林フォトギャラリーです。
                                                                    (文責 K.H.)

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ツクシ

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野の花(オオイヌノフグリ)

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タンポポ

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ムラサキナバナ

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水仙

 

 

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