Vol.5 夕陽とウミホタルに魅せられて

 お盆が過ぎ、夏が終盤に差し掛かろうとしている。私の夏のやり残しリストを見ると、夏の最後にサンセットフェスタが残っている。「日本の夕陽百選」に選ばれているマーブルビーチでは8月27日(土)にサンセットフェスタが開催される。泉南市では、海をテーマとしたイベントが多く、このイベントも恒例イベントの一つだ。

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 今年で9回目を迎えるサンセットフェスタは、空がオレンジに色づき始めた夕刻からスタートする。開始前の浜辺のクリーンアップからはじまる。そして大阪湾に沈む夕陽をバックにマーブルビーチの特設ステージでは泉南市の太鼓サークルによる太鼓演奏や吹奏楽部による演奏、フラチームのフラなどが披露され、それぞれが波音とのアンサンブルを奏でる。

  夏の終わりを告げるやや柔らかくなった夕陽が、「恋人の聖地」にも選ばれたマーブルビーチを照らす素晴らしい光景も見逃せない。

さらに日没へと進むと関西国際空港の夜景も忘れてはならない。夕景から夜景へと変わりゆくトワイライトタイムのマーブルビーチは絶好のデートスポットだ。

 辺りが暗くなり始めた頃、元高校教諭の「泉南の生き物博士」が案内するウミホタル観察会が開催される。自然の海にしか生息しないというウミホタル。幻想的な青白い光を放ち泉南の海を演出する。子供から大人まで魅了するウミホタルの光は、より涼しさを感じさせてくれる。これまでの夕陽の明るさとは対照的にウミホタルの光に癒しすら覚える。陸のホタルとは違った自然の光に、私自身も感動したのを未だに忘れられない。

 

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このウミホタルの観察会は、まだ夏の自由研究が終わっていない子供たちにとっては、いい研究になること間違いない。また今年はりんくうタウンで花火大会が開催され、夕陽からウミホタル、花火へとマーブルビーチの光の祭典が楽しめそうだ。

ぜひ訪れてほしいこの夏最後のイベント、サンセットフェスタへの参加申し込みは不要、もちろん参加料も無料だ。

 サンセットフェスタが終わると、やがて夏に別れを告げ、泉南には秋祭り(やぐら)の練習の太鼓や笛の音色が街中を包み始めるのだ。

 (文 河村直樹)

 

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